美濃加茂事典
紙本著色釈迦十六善神図(しほんちゃくしょくしゃかじゅうろくぜんしんず)
 蜂屋・瑞林寺に伝わる室町時代後期の作と推定される釈迦十六善神図である。1973(昭和48)年に市の指定となり、翌1974(昭和49)年に岐阜県の重要文化財に指定された。十六善神図とは大般若経とその護持者を守護する善神を描くものである。本図は釈迦を中央に、左右に文殊、普賢菩薩および法涌(ほうゆう)、常蹄(じょうてい)菩薩を置き、下方に深沙大将(じんじゃだいしょう)と玄奘三蔵、その周りを十六善神が囲むような形で表される。作品の筆法や筆力、著色から技法が熟達していることがわかる。
【基本図書】『市史/通史編』p301、『市史/民俗編』p401
【図書資料】№18『美濃加茂の文化財 改訂版』、№267『美濃加茂の文化財』、№333『瑞林寺史』、No.3501『市民のための美濃加茂の歴史』p108,130、№27140『瑞林寺五百年のはるかな旅展』、№27455『瑞林寺事典』
【データベース】[地域の文化資源→美濃加茂市の指定文化財一覧→紙本著色釈迦十六善神図