美濃加茂事典
佐野一彦(さのかずひこ)
 1903(明治36)年、東京生まれ。哲学者で、神戸商業大学(現神戸大学)教授などをつとめる一方、文化史、社会学、民俗学など研究を深める。 1945年3月に加茂郡伊深村(現美濃加茂市)にえんね夫人ら家族とともに疎開した。定住後、伊深の民俗・風俗の調査研究をすすめ、昭和30年代~40年代を中心に7千枚におよぶ写真を撮影した。その一部はみのかも文化の森ホームページ、データベース「図鑑的昭和生活」として公開されている。また自身の日記には、その日の記事とともに食した献立を絵入りで記録した。ノートに書き留めた聞き取りは「伊深の民俗と歴史」にまとめた。1997年没。
【基本図書】『市史/通史編』p1048、『市史/民俗編』p5
【図書資料】№19191『ていねいな暮らしのあったころ 佐野一彦の撮った伊深の里山 (美濃加茂ふるさとファイルNO.14)』、No.24411「佐野一彦資料目録(著作原稿の部)美濃加茂市民ミュージアム紀要 第15集 2016』
【展示情報】企画展2003地域の資料紹介「写真で見る昭和の風俗」展~子どもたち編~企画展2009「ていねいな暮らしのあったころ 佐野一彦の撮った伊深の里山」常設展「佐野が使用したカメラほか」