美濃加茂事典
農民美術運動(のうみんびじゅつうんどう)
 洋画家、版画家、教育者として活動した山本鼎(1882~1946年)が、欧州留学の帰途にモスクワで農村工芸作品の展示を見て感銘を受け、帰国後に農閑期の副業として農民が工芸品を制作・販売することを勧めた運動。その代表的な産物が木彫人形だった。加茂農林学校で木彫部を担当し、生徒と共に木彫人形の作成に取り組んだ国語教師で詩人の長尾和男は、この農民美術運動に刺戟されたことを後に明かしている。
【図書資料】№23149『「地方」文化のつくりびと―詩人 長尾和男と若葉文芸』、p7~9、№23690『山本鼎のすべて展 「自分が直接感じたものが尊い」実像に迫る 開館特別展』p123~137,166~179
【歴史資料】№19428「彫刻作品葉書」
【展示情報】企画展2014「「地方」文化のつくりびと―詩人・長尾和男と若葉文藝