美濃加茂事典
各務支考(かがみしこう)
 1665(寛文5)年、美濃国山県北野に生まれる。元禄時代の初頭に松尾芭蕉に師事、蕉門十哲の一人となる。芭蕉の死後、各務支考がこの地方の俳壇をリードし、美濃派と呼ばれる大衆的で親しみやすい俳風を広めた。正徳元年には美濃派の俳人の句集『国の華』(全12巻)を編纂。第1巻は郷里の山県郡三輪・北野地方の俳人の句を自ら選んだが、第2巻以下は各地の弟子や同門の人々に依頼し、加茂・可児地方を取り上げる第4巻『藪の花』を深田村に住む俳人の兼松嘯風に依頼した。蜂屋の俳人・堀部魯九とも交流があった。1732(享保17)年没。
【基本図書】『市史/通史編』p579,581,582,584,587、『市史/民俗編』24
【図書資料】№1457『近世東海俳壇の研究 新典社研究叢書 37』p10~103、№2844『東美濃蕉門俳句の鑑賞』p25~32、№3210『東海の俳諧史』p123~132、№22683『図録可児・加茂の歴史』
【展示情報】企画展2019「瑞林寺500年のはるかな旅展」