鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて活躍した禅僧・関山慧玄(1277-1360)は大本山・妙心寺の開山として知られ、日本における臨済宗の礎を築いた人物です。この地域とも深いかかわりを持ち、悟後の時代には美濃の伊深(現在の美濃加茂市)に庵を結んで、村人とともに農耕に勤しむかたわら修行に励んでいたといわれています。江戸時代初期にその跡地に成立した正眼寺は、開山を関山に仰ぎ、毎年10月の開山忌は伊深の一大行事として知られるものです。伊深の各地には今でも関山にまつわる伝説や地名が伝わり、この山里にのこした遺徳の大きさが偲ばれるでしょう。
今回は、このたび当館に寄託された関山ゆかりの伝承をもつ「箱笈と護持仏」(市指定有形文化財)をはじめ、関連する資料を一部紹介します。無相大師とまで称された仏僧としての大きな足跡とともに、この地域の人々に親しまれた「えげんさん」としての姿や、その後の習俗・文化に与えた影響について改めて見つめ直します。なお11月1日から7日までの1週間は文化庁の定める「文化財保護強調週間」であり、地域の文化財について理解を深めるきっかけとなれば幸いです。
- 会期
- 2026年(令和8年)11月1日(日曜日)~11月7日(土曜日)
- 休館日
- 11月2日(月曜日)
- 時間
- 午前9時~午後5時
- 観覧料
- 無料
- 会場
- みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム
(エントランスホール)