地域・防災情報室
みのかも文化の森の2階の「情報学習室」が市の防災拠点施設になることにともなって、地域と防災の情報をお伝えするスペースに生まれ変わりました。

このまちを歩く

 美濃加茂市のあちこちには、身近にありながら、あまり知られていない場所がたくさんあります。そこには、奥深い歴史や人々の思い、自然の不思議さなどが潜んでいます。ここでは、そんな足元を知る楽しさ、このまち再発見の歩き方を紹介します。
 実際に足をはこんでみてください。思いがけないものに出会えるかもしれません。みなさんにとって、まちの魅力や良さを感じる時間となることを願っています。
 展示品の「現地」へいざなう1階の常設展示室の「イッテミテ」と同じようにお楽しみください。
逍遙こみち
 みのかも文化の森の広い敷地内は、里山の自然がひろがり、古代からの史跡や現代彫刻のアートスポットも多くあります。坪内逍遙の名のように、気ままに森の中のそぞろ歩きをお楽しみください。そのスタート地点として各スポットやコースの情報をお知らせします。
バス停からの小さな旅
 ふだんは何気なく通り過ぎてしまっている場所も、ちょっと足を止めて見てみると、気がつかなかったものや景色などに出会えることがあります。「あい愛バス」のバス停で降り、少し歩いて、ちょっとした旅気分を楽しみませんか。2019年から「広報みのかも」に掲載中の旅をまとめて紹介。

もしものための「いつも」

 美濃加茂地域においては、南西部の木曽川と飛騨川、北東部の長良川支流とそこに流れ込む河川は日頃の暮らしの基盤であり、交通や観光など産業面でも大きな役割を果たしてきています。
 しかし、これまでの歴史をひも解くと、まさにここに住む人々は水害とともに生きてきたことがわかります。この展示では、数知れず襲った災害と人々の関わりの歴史とともに、ここが災害に直面しなければならない地域であるという現実を伝えます。
 そして「もしも」の災害に日頃からどのような心がけをしたらよいか、そんな「いつも」を考える場にしたいと思います。
9.28災害
 昭和58年(1983)9月28日、台風10号のもたらした大雨により、木曽川が氾濫し濁流が美濃加茂市の中心街を飲み込みました。深いところでは2階の屋根裏まで水位が達し、床上床下浸水家屋は1676戸に上りました。不幸にも1名が逃げ遅れ、唯一の死者となりました。災害をきっかけに木曽川の築堤工事が実施され、防災行政無線も備えられました。
浸水の古絵図
 江戸時代には木曽川の氾濫は毎年のように起こりました。低地の深田村では、浸水したことを示す貴重な絵図が残されています。