美濃加茂市の指定文化財
木造弥勒仏坐像(もくぞうみろくぶつざぞう)
区分: 県重要文化財
種別・種目: 彫刻
時代: 室町時代
大きさ: 高さ481㎝
所在地: 蜂屋町上蜂屋
所有者(管理者): 瑞林寺
指定年月日: 1974年(昭和49年6月12日)
解説
 瑞林寺にある寄木造(よせぎづくり)、彫眼(ちょうがん・仏像の眼を彫り表す技法)、漆箔(しっぱく・漆を塗った上に金箔を押すこと)の巨大な像。光背から台座までを含めた総高が481㎝、顔の長さだけでも108㎝あり、「蜂屋大仏」として親しまれています。台座の花弁や衣の流線の表現はのびやかで優しさを感じさせます。近年では、平成3(1991)年に解体修理が施され、趣のある古色を残しつつ、補修作業が行われました。
 伝来としては、江戸時代、瑞林寺の末寺であり、瑞林寺の北東にあった大興寺に大きな仏頭があり、争いから逃れるため、埋めて隠されました。その後、元禄11(1698)年に大修理がなされ、胴体部分などが再興されたといわれています。現在は瑞林寺西南に位置する選仏場に安置されています。