美濃加茂市の指定文化財
十二社神社の陶製経筒(じゅうにしゃじんじゃのとうせいきょうづつ)

区分: | 市指定有形文化財 |
種別・種目: | 歴史資料 |
時代: | 文治3(1187)年 |
大きさ: | 口径14.8cm 器高28.1cm(うち蓋部分は3.9cm) |
所在地: | 山之上町 |
所有者(管理者): | 十二神社 |
指定年月日: | 1999年(平成11年3月23日) |
解説
十二社神社の境内付近にあった経塚からの出土品とされる、仏教の経典を納めた鎌倉時代の陶製容器です。法量は、筒身が口径14.8cm 器高28.1cm(うち蓋部分は3.9cm)となっています。容器の蓋には、願主と考えられる人物名「物部為貞」と、容器の製作年を示していると考えられる「文治三」(1187年)、「七月」と刻書されています。胎土の特徴や焼成状態から、現在の各務原市の北部山地一帯にあった美濃須衛古窯址群で生産されたと考えられます。筒身には三筋文(さんきんもん)が施されており、美濃須衛古窯址群の製品では、壺に類例がみられます。