美濃加茂事典
観音洞円空窟(かんのんぼらえんくうくつ)
美濃加茂市三和町「観音洞」の岩山に南面する3つの洞窟のうち、円空が修行したと伝えられる一つ。洞窟の脇の巨岩の上の小さな祠には円空作木造馬頭観音菩薩立像(美濃加茂市指定有形文化財)が祀られていた。また、それにまつわる伝承が、所有者の後藤家に伝えられている。したがって、これらの洞窟が円空の修行と造顕にとって格好の場所であった可能性が高い。円空が修行したと伝えられる場所は全国で何か所かあるが、「伝承」と「作品」が同時に残っている洞窟として貴重な事例である。現在、美濃加茂市の史跡に指定されている。
【データベース】〈地域の文化資源〉「美濃加茂市の指定文化財」指定文化財一覧 円空作木造馬頭観音菩薩立像、〈これまで調査してきたこと〉「広報みのかも特集記事」「バス停からの小さな旅」⑮