美濃加茂市の指定文化財
瑞林寺弥勒堂(ずいりんじみろくどう)

区分: | 市指定有形文化財 |
種別・種目: | 建造物 |
時代: | 江戸時代中期 |
大きさ: | |
所在地: | 蜂屋町上蜂屋 |
所有者(管理者): | 瑞林寺 |
指定年月日: | 2019年(平成31年3月25日) |
解説
瑞林寺の境内にあり、木造弥勒仏坐像(岐阜県重要文化財)が安置されている仏堂です。虹梁(こうりょう・虹形に上方に反り返った梁)、斗栱(ときょう・梁や桁にかかる上部の荷重を柱に伝える組み物)などが17世紀末から18世紀初め頃の様式を持ちます。かつては瑞林寺の末寺で明治になって廃寺となった大興寺(瑞林寺東北)にあったもので、記録によると宝永元(1704)年前後に建築され、文化14(1817)年、もしくはそれ以前に、現在の位置に移転したと思われます。美濃地方の妙心寺派を代表する禅寺の建造物で簡素な美しさを持つ建築です。4本の身舎柱(もやばしら)から黄檗様式の建造物と考えられ、江戸時代中期の手法が遺構としてよく保存されているのは貴重です。