川
と
大地
この地に広がる「中村累層」。この地層は化石の多いことで全国的にも有名です。この地層と化石を中心に美濃加茂の大地の生い立ちを探ります。また、美濃加茂を彩る豊かな自然。生きものたちの不思議な世界を発見できます。
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みのかもの自然(1)
みのかもの自然(2)
大地をかたちづくるもの
カニサイのいた頃
化石の宝庫
みのかもの自然(1)
美濃加茂市の自然をテーマごとに紹介します。引き出しの中の展示では、普段みられないような生きものたちの標本や、知られていない生きものの生活史などを解説します。
みのかもの自然(2)
美濃加茂市の自然をテーマごとに紹介します。引き出しの中の展示では、普段みられないような生きものたちの標本や、知られていない生きものの生活史などを解説します。
大地をかたちづくるもの
美濃加茂市と周辺の大地は、およそ2億年の歴史をもっています。海底の時代、火山活動による時代から盆地と湖の時代、大河川の時代もありました。ここでは、美濃加茂の大地の生い立ちがわかるようなビデオ映像や私たちの足元に広がるさまざまな岩石を展示します。
カニサイのいた頃
1993年、美濃加茂市内の木曽川河床から、大型哺乳類の足跡の化石がみつかりました。この足跡の主は「カニサイ」で、現在のサイに比べ角が短いなどの特徴があります。
化石の宝庫
美濃加茂盆地の平野部と丘陵部に広く分布している中村累層と平牧累層は、動物や植物の化石を産出することで有名です。サイやゾウ、ビーバーなどの哺乳動物や淡水魚、広葉樹や針葉樹の植物化石が多くみつかります。
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2020年
カタクリの標本
カタクリは春の初め、半日陰の湿り気のある雑木林(ぞうきばやし)に群生します。花が咲くまでには7年から8年ほどかかります。人と里山の関わりを示す植物です。このカタクリ標本は生きたままの植物に処理を施し、そのままの姿をとどめる「プラスチネーション」という新しい作り方で仕上げました。
関連情報
美濃加茂事典No.532「カタクリ(かたくり)」
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2018年 加茂郡白川町
タヌキ
木の実などの植物のほか、小動物や鳥などを食べる雑食の哺乳類(ほにゅうるい)。キツネとともに人里近くでいたずらをしたりする昔ばなしによく登場します。
関連情報
美濃加茂事典No.439「タヌキ(たぬき)」
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オオムラサキ
日本で最大級のチョウ。雄は羽の表側の鮮やかな紫色が特徴です。世界に誇る日本の代表的なチョウとして国蝶にも指定されています。成虫は6月下旬~7月下旬にかけて羽化し、国内では北海道から本州、四国、九州に分布しています。
関連情報
美濃加茂事典No.64「オオムラサキ(おおむらさき)」
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ギンリョウソウ
落葉広葉樹林の中の朽(く)ちた落ち葉の中に生える腐生植物(ふせいしょくぶつ)です。ギンリョウソウ(銀竜草)の名前は、姿が竜(りゅう)に似ているから付けられたともいわれています。美濃加茂市には、ギンリョウソウによく似たギンリョウソウモドキがみられます。
関連情報
美濃加茂事典No.97「ギョウリンソウ(ぎょうりんそう)」
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scale 1/25000
地質マップ
このマップは、25000分の1の大きさで、カニサイの足跡(あしあと)化石や珪化木(けいかぼく)など、化石や岩石、地層の分布図が示してあります。美濃加茂一帯の大地の生い立ちを示しています。
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美濃帯中生層 約2億年前 八百津町伊岐津志
チャート
放散虫(ほうさんちゅう)などの動物プランクトンが堆積(たいせき)してできた硬くて緻密(ちみつ)な岩石です。含まれている成分によって、いろいろな色に変化してみえます。
関連情報
美濃加茂事典No.430「チャート(ちゃーと)」
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美濃加茂市御門町 約1900万年前
カニサイの足跡化石
1993年、美濃加茂市内の木曽川河床(かしょう)から、大型哺乳類(ほにゅうるい)の足跡の化石が見つかりました。この足跡の主は「カニサイ」で、現在のサイに比べて角が短いなどの特徴があります。この発見は、当時この辺りが湿地帯で、浅い湖のほとりであったことを物語っています。
関連情報
美濃加茂事典No.653「カニサイ(かにさい)」
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美濃加茂市御門町 約1900万年前
珪化木
(けいかぼく)
立ったまま化石となった樹木の幹の部分です。木曽川河床(かしょう)では400本以上見つかっています。また山之上町北部の山林内には露出部分だけでも22mになる珪化木(けいかぼく)が横たわっており、この地域は日本でも有数の産出地といえます。
関連情報
美濃加茂事典No.524「珪化木(けいかぼく)」
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約1900万年前
ビーバー
1985年、木曽川河畔(かはん)でげっ歯類の切歯が見つかりました。その後に、1986年には臼歯(きゅうし)が見つかり、日本で最初に発見されたビーバーの化石となりました。
関連情報
美濃加茂No.715「ビーバー(びーばー)」
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ゴンフォテリウム
この地域の地層が堆積(たいせき)した新生代(しんせいだい)前期中新世(ちゅうしんせい)の頃、アジア大陸にはゾウの先祖であるゴンフォテリウムの仲間が数多く生息していました。ゴンフォテリウムは顎(あご)の上下に牙を持っているのが特徴で、この地域から、ゴンフォテリウムが見つかるということは、当時ここが大陸とつながっていたということがうかがえます。