森の道草
 足元や頭の上にも目を向けていきたいと思い、文化の森のまわり、美濃加茂市の中など、身近な、あたりまえで、ふだんはあまり目にとまらないかもしれない動植物などをご紹介しています。
 ただし、道草をするので不定期更新、動植物を守るために場所は明らかにしないことがありますので、ご承知おきください。
自然探検発見わくわくクラブ で 「ひっつきむし選手権」を開催しました
2023/11/19No.228
 本日は「自然探検発見わくわくクラブ」の3回目でした。
 秋になるとたくさんの「ひっつきむし」が登場します。散歩をしている人や動物などにくっついて移動する植物のタネの作戦を観察しました。服についても離れないようにする、ひっかかりやトゲ、などの工夫がたくさんあり、植物の戦略に驚きました。

 写真はタネが熟す前のセンダングサ。
 

センダングサ
暖かい日向で
2023/10/22No.227
 旅するチョウの調査に市内に出かけましたが、本日は出会うことはできませんでした。
 
 川沿いに生えているセイタカアワダチソウにとまっていたベニシジミ。
少し翅がくたびれていましたが、ゆっくりゆっくり翅を動かして、日向ぼっこをしているようでした。
ベニシジミ
今年もアサギマダラ
2023/10/15No.226
 文化の森が10月1日で23歳となりました。
 今日は、文化の森の中のカフェが1歳の誕生日。そんな記念日に、文化の森の中でアサギマダラに出会うことができました。


 チャノキの花の蜜を吸う様子。
少し逆光ですが。
クズの近くで出会ったウラナミシジミ
2023/09/15No.225
 文化の森の周辺には、クズが繁茂している場所が多くあります。
 西隣の太郎洞池周辺にもクズが生えていますが、ここで13日に出会ったウラナミシジミです。

 翅の裏の薄茶色の部分には、白い波模様があります。
ウラナミシジミ
蜂屋層の上で
2023/08/27No.224
 蜂屋累層の地層の見えるところに、地層様子の写真を撮りに行きました。
 キチョウも2体、ひらひら飛び回っていましたが、アオスジアゲハも吸水にやって来ていました。

 日差しの強いこの頃、アオスジアゲハのあさぎ色がなんとも涼しげです。
アオスジアゲハ
緑色の実
2023/07/23No.223
 とある植物の写真を撮ろうと、文化の森の森の中を散策していて出会った木の実、ヤマガキです。
 
 秋になるとだいだい色になるカキの実。わたしたちが食べる甘柿よりもずっと小さく、果実の直径は5センチメートル前後です。渋いため、そのまま食べることはできませんが、冬の野鳥のおいしいごはんとなっているようです。

青い実
大人のための植物観察会2023年 1回目
2023/06/03No.222
 大人のための植物観察会の1回目を開催しました。

 今回はお出かけ講座で「みたけの森」のササユリを見に行きました。
 ちょうどササユリは花盛りでした。雨上がりのすっきりとした空気の中、ササユリのよい香りが漂う森の中でした。
ササユリ
カタバミのタネ
2023/05/25No.221
 タンポポの綿毛もひと段落、ブタナの綿毛が真っ盛りの文化の森です。

 森の中を歩くと、ハートの形の葉っぱが3枚付いたカタバミの仲間がたくさん生えています。花も終わり、カタバミもタネをつけ始めました。

 タネを「もみもみ」してみると、熟しているタネは「ぴん」「ぴん」とさやから飛び出してきます。
カタバミのタネ
ヒカゲツツジ群落
2023/03/31No.220
 美濃加茂市の天然記念物に指定されている「山之上のヒカゲツツジ群落」。みのかも健康の森のある高木山とその東側の山之上冨士山で観ることができます。
 山の尾根づたいや岩場などのやせた土地の北斜面に多く生息しています。写真はつつじの小路の途中のヒカゲツツジ。
ヒカゲツツジ
記念物のサクラ
2023/03/30No.219
 例年よりも早い桜前線。美濃加茂のサクラも早くに咲いています。

 山ノ上のサクラ、正眼寺のシダレザクラとも、見頃です。
 写真は正眼寺のシダレザクラです。
 風が吹くと、はらはらと舞う花びらの姿も、美しいです。 
シダレザクラ
ロックガーデンの甌穴にできた水たまり
2023/03/15No.218
 七宗町のロックガーデンに調査に出かけました。
 七宗町から白川町にかけて12キロメートルにおよぶ飛水峡。ここには、飛騨川の流れにより削られた甌穴を見ることができます。

 甌穴の穴にたまった水に、オタマジャクシがたくさんいました。
 
オタマジャクシ1匹
調査日和
2023/02/25No.217
 風が強くて冷たい日になりました。昨日の午後からの冷たい雨がうそのような良いお天気です。

 三和町に出かけた先で撮影した、三和の空。
 町の中に、思っていた以上に、石積みがたくさんあること気づきました。河原に落ちているような石だったり、四角く切り出された石だったり。
三和の空
河原の砂に足跡
2023/01/14No.216
 市内の川に調査に出かけました。
 何かの生き物の足跡があります。指の先に一つ、その左にも一つ。

 以前、この場所の近くでキツネを見かけました。民家や車通りの比較的多い場所に近いのですが、少しの雑木林もあります。

 ひっそり生活をしているようですね。
 一度 出会ってみたいです。
 
足跡2つ
雪が降りましたね
2022/12/24No.215
 朝9時半の文化の森の芝生広場の様子です。
 雪の日なので、森の中の生き物たちの気配があるのではないかと思いましたが、さすがにこの積雪、気配はまったくありませんでした。



 今ならふかふかの新雪。きれいな雪だるまがつくれます。
 そして、足跡ひとつない雪の上に、ダイブしてみたい気分。
芝生広場 その1
芝生広場 その2
木曽川で観た珪化木
2022/12/01No.214
 小学6年生の児童の皆さんと一緒に、みのかもの大地の学習をしました。


 写真は、市内のある場所でみつけた珪化木。
 右側は樹皮の様子が見られますが、左側は苔むしています。おそらく立ったまま埋まってしまい、非常に長い年月この場所にいて化石になったようです。
 
新しい木の芽と珪化木
昨日の月蝕
2022/11/09No.213
 昨日は大変珍しい月蝕が観られるということで、多くの方が夜空をながめられたことと思います。

 写真は文化の森の神社側の駐車場から見えた、月蝕のはじまりの頃(18:05)の写真です。


 月蝕が進んだころの写真は「おおっ」と感心しながらみいってしまっていたので、心のカメラの中にあります。
昨日の月蝕
旅するチョウ アサギマダラ
2022/10/15No.212
 アサギマダラを美濃加茂市内でも見かけたよというお話を耳にすることが増えてきました。
 写真は、市内某所で蜜を吸っている様子。このほかにもう1頭、すこし小ぶりなチョウがいました。

 無事に目指す地に到達できることを祈って。
丹精込めて育てられた花と一緒に
大人のための植物観察会 3回目
2022/09/03No.211
 本日9月3日は大人のための植物観察会、2022年度3回目の開催日でした。
 富加町のとある池にでかけて、池に生える植物などを観察しました。

 参加者の皆さんと集合した場所にいたツマグロヒョウモンのメス。アベリアの花の間を飛び回って、蜜を吸っていました。
ツマグロヒョウモン
モウセンゴケのねばねば
2022/08/20No.210
 加茂郡内のとある場所に、モウセンゴケの調査に出かけました。
 少し朝晩涼しくなってきましたが、日中はまだまだ夏の暑さの残る感じです。

 写真はアップにしたモウセンゴケの葉。
 モウセンゴケは食虫植物です。葉の先端から、ねばねばの粘液を出し、取り掛かったりした小さな昆虫などを捕まえます。捕まった昆虫がいないか探してみましたが、残念ながら見つかりませんでした。

モウセンゴケのねばねば
ウスバシロチョウの標本
2022/07/26No.209
 市内の小学生の子たちから、ウスバシロチョウをもらいました。
 彼女たちは昨年の春に、野外にいるウスバシロチョウを観察しに出かけています。今年の春にも探しに行き、自分たちで採集し、家で観察しながら飼育していたそう。
 

 現在開催中の企画展「ハコ展」の中の「博物館のハコ」のコーナーでご紹介をしています。
昆虫標本1
昆虫標本2