森の道草
 足元や頭の上にも目を向けていきたいと思い、文化の森のまわり、美濃加茂市の中など、身近な、あたりまえで、ふだんはあまり目にとまらないかもしれない動植物などをご紹介しています。
 ただし、道草をするので不定期更新、動植物を守るために場所は明らかにしないことがありますので、ご承知おきください。
この時期のチョウ
2024/06/27No.243
 この時期、森の中から建物に向う散策路に沿って植えられているハギにやってくるチョウがいます。ウラナミシジミ。このチョウの幼虫はマメ科の植物の葉を食べるので、散策路沿いのハギにも成虫がやって来て、卵を産みつけます。

 翅の裏の薄茶色と白のしましま模様がステキなチョウです。
 
しましま模様
ナナホシテントウ
2024/06/21No.242
 6月19日に来館した小学生の子どもたちと一緒に、森の中の生き物探しをしました。
 写真は南駐車場近くの木陰にいたナナホシテントウ。暑い日でしたが、森の中の木陰に入ると涼しい!

 つやつやの翅には、デジタルカメラのライトの輪が写り込んでいました。
つやつやの翅にうつっているものは。
文化の森の森の中のササユリの様子2
2024/05/29No.241
 森の中のササユリが咲きました。
 大きな花が少し重たそうです。

 ササユリが咲きはじめると、もう少ししたら雨の降り続く梅雨の季節がやってきますね。
ササユリ
文化の森の森の中のササユリの様子
2024/05/23No.240
 もうすぐ梅雨入りかも、というくらい湿度の高い日になりました。

 森の中に生えているササユリは、つぼみも随分ふくらんできました。つぼみの先のほうは、うす桃色に変わってきています。


 ももう少ししたら咲きそうです。
今日のササユリ
大人のための植物観察会 1回目
2024/05/04No.239
 今年度1回目の大人のための植物観察会を開催しました。連休の最中、とても良いお天気に恵まれました。

 今回は、山之上町にあるぎふ清流里山公園を会場に、今咲いている花を中心に観察をしました。
 1枚目の写真は、タニウツギです。薄桃色の花がやさしく、こもれびの差す公園内の雑木林で目を引きます。写真の左のほうに小さなアブのような昆虫がいました。

 写真を撮ってみると、体にいっぱい花粉のようなものをつけ、特徴的な体をしています(胸部の背面がとても高くなっています)。名前を調べて見たら、セダカコガシラアブというハエの仲間でした。体の下に伸びているのが口吻でとても長いです。花の蜜を吸うので、タニウツギの花にもやってきたのでしょうか。
タニウツギ
セダカコガシラアブ
文化の森のなかのササユリ
2024/04/20No.238
 文化の森の森の中で、ササユリがそろそろ伸び始めています。 


 踏まれてしまわないよう、いつも木の枝を立てて添え木にするのですが、今朝どなたかが立ててくださった添え木がありました。
 森の中の植物も大切にしようと、同じ気持ちでいてくださる方がいらっしゃることが嬉しかった、4月20日の朝でした。
ササユリの添え木
エノキの幹に
2024/04/17No.237
 美濃加茂自然史研究会の方と一緒に、春先の昆虫を見に出かけました。
 写真は、オオムラサキの幼虫(2024年4月16日撮影)。


 まだ緑色になっておらず、まるで幹のような質感と色あいでした。
 「エノキのみきだから、いもむしではないから・・・」と言っているような背中でした。
オオムラサキの幼虫
ハンミョウ
2024/04/04No.236
 市内に咲いているカタクリの様子を確認しに行ってきました。
 昨日の雨に濡れたカタクリの花は、少し花びらもめくれたようになっていましたが、きれいに咲いていました。そして去年よりも、少し咲いている範囲が日向に広がっているようでした。


 カタクリを観に行った帰り、別の洞を散策している時に出会ったハンミョウ。写真には1匹だけ写っていますが、周りにも2匹ほどいました。
ハンミョウ
春はやっぱりフキノトウ
2024/03/27No.235
 森の中にフキがたくさん生えている場所があります。
 そろそろフキノトウの季節だなと思っていて、見に行ったらたくさん出ていました。

 少し開いてきています。もう少ししたら花が開くでしょう。
フキノトウ
ムクロジの実
2024/03/16No.234
 お正月に羽根つきをするときの羽の先についている黒い実、あの実はムクロジの実です。
 
 昨年の夏に初めてムクロジの実がついている木を見つけました。葉が全部落ちた秋には、薄茶色のオレンジかかった色をした実が枝の先に鈴なりになってついていました。

 地面に落ちた実。柑橘類の皮を砂糖漬けにしたような色をしています。なかには真っ黒の実が入っていました(写真の実は洗った後です。洗う前は、うっすらとした毛がいっぱいついていました。)
今日の採集ムクロジ
中は・・・
まゆの家の庭のウメ
2024/02/23No.233
 生活体験館(まゆの家)の庭には、白梅と紅梅が植えられています。
 紅梅には、カイガラムシの仲間・タマカタカイガラムシがたくさんついていましたが、そっと撤去。今年は樹木本体が元気になるといいなぁと思います。

 雨が降った次の日にそっと近づいたら、素敵なバラのような香りがしました。

(ウメはバラの仲間)
今年の紅梅
春が近づいている芝生
2024/02/03No.232
 小学校1年生の子どもたちと一緒に、「たぬきの糸車」や「昔遊び」をしました。
 順番を待っている間に、芝生広場で休憩。
 「しばふもよくみると緑色になってきているよ。春が近づいているよ。」と話をしてみんなで緑色の芝生を探しました。

 ある子から「ちゃいろの後にあかいところがあって、緑色があるね。」と教えてもらいました。

 じっくり芝生の様子をよく見ているなぁ、と感心しました。
春が近づいている芝生
雪の日の朝
2024/01/24No.231
 本日の朝方から雪が降りました。
 朝9時の文化の森の芝生広場の様子です。

 「シーン」とした森の中、「キリッ」としたような空気感が広がっています。
 
 

 雪の日でも文化の森に勉強に来た1年生の子が、「なんにもないって、いいね。」と、つぶやいていました。
雪の日
冬の森の様子
2024/01/07No.230
 冬の森の中は耳をすますと、トリの鳴き声や、木の葉が落ちる音、風に揺れてカサカサという音などが聴こえることがあります。


 いつも歩く散策路のそばのクワノキも、すっかり葉が落ち丸裸になっていました。その木の枝の間にまるいものがあります。

 トリの巣でしょうか。

 葉がいっぱいついている時には気づかなかった、森の様子。
トリの巣かな?
新収蔵資料の登録作業中
2023/12/22No.229
 黒色と黄色の羽毛の色が特徴的なトラツグミ。とてもきれいな模様です。このあたりでは、留鳥(一年中生息してる)です。

 なかなか姿を見せないそうですが、声は特徴的。
 繁殖期の夜中から朝方にかけて「ヒィーイ」という高い声で、数秒の間隔をあけて繰り返し鳴きます。その鳴き声が不気味に感じられるということで、「鵺(ぬえ)」という妖怪の声と考えられてきました。
 
 
トラツグミのはく製
自然探検発見わくわくクラブ で 「ひっつきむし選手権」を開催しました
2023/11/19No.228
 本日は「自然探検発見わくわくクラブ」の3回目でした。
 秋になるとたくさんの「ひっつきむし」が登場します。散歩をしている人や動物などにくっついて移動する植物のタネの作戦を観察しました。服についても離れないようにする、ひっかかりやトゲ、などの工夫がたくさんあり、植物の戦略に驚きました。

 写真はタネが熟す前のセンダングサ。
 

センダングサ
暖かい日向で
2023/10/22No.227
 旅するチョウの調査に市内に出かけましたが、本日は出会うことはできませんでした。
 
 川沿いに生えているセイタカアワダチソウにとまっていたベニシジミ。
少し翅がくたびれていましたが、ゆっくりゆっくり翅を動かして、日向ぼっこをしているようでした。
ベニシジミ
今年もアサギマダラ
2023/10/15No.226
 文化の森が10月1日で23歳となりました。
 今日は、文化の森の中のカフェが1歳の誕生日。そんな記念日に、文化の森の中でアサギマダラに出会うことができました。


 チャノキの花の蜜を吸う様子。
少し逆光ですが。
クズの近くで出会ったウラナミシジミ
2023/09/15No.225
 文化の森の周辺には、クズが繁茂している場所が多くあります。
 西隣の太郎洞池周辺にもクズが生えていますが、ここで13日に出会ったウラナミシジミです。

 翅の裏の薄茶色の部分には、白い波模様があります。
ウラナミシジミ
蜂屋層の上で
2023/08/27No.224
 蜂屋累層の地層の見えるところに、地層様子の写真を撮りに行きました。
 キチョウも2体、ひらひら飛び回っていましたが、アオスジアゲハも吸水にやって来ていました。

 日差しの強いこの頃、アオスジアゲハのあさぎ色がなんとも涼しげです。
アオスジアゲハ