森の道草
 足元や頭の上にも目を向けていきたいと思い、文化の森のまわり、美濃加茂市の中など、身近な、あたりまえで、ふだんはあまり目にとまらないかもしれない動植物などをご紹介しています。
 ただし、道草をするので不定期更新、動植物を守るために場所は明らかにしないことがありますので、ご承知おきください。
文化の森のなかのササユリ
2024/04/20No.238
 文化の森の森の中で、ササユリがそろそろ伸び始めています。 


 踏まれてしまわないよう、いつも木の枝を立てて添え木にするのですが、今朝どなたかが立ててくださった添え木がありました。
 森の中の植物も大切にしようと、同じ気持ちでいてくださる方がいらっしゃることが嬉しかった、4月20日の朝でした。
ササユリの添え木
エノキの幹に
2024/04/17No.237
 美濃加茂自然史研究会の方と一緒に、春先の昆虫を見に出かけました。
 写真は、オオムラサキの幼虫(2024年4月16日撮影)。


 まだ緑色になっておらず、まるで幹のような質感と色あいでした。
 「エノキのみきだから、いもむしではないから・・・」と言っているような背中でした。
オオムラサキの幼虫
ハンミョウ
2024/04/04No.236
 市内に咲いているカタクリの様子を確認しに行ってきました。
 昨日の雨に濡れたカタクリの花は、少し花びらもめくれたようになっていましたが、きれいに咲いていました。そして去年よりも、少し咲いている範囲が日向に広がっているようでした。


 カタクリを観に行った帰り、別の洞を散策している時に出会ったハンミョウ。写真には1匹だけ写っていますが、周りにも2匹ほどいました。
ハンミョウ
春はやっぱりフキノトウ
2024/03/27No.235
 森の中にフキがたくさん生えている場所があります。
 そろそろフキノトウの季節だなと思っていて、見に行ったらたくさん出ていました。

 少し開いてきています。もう少ししたら花が開くでしょう。
フキノトウ
ムクロジの実
2024/03/16No.234
 お正月に羽根つきをするときの羽の先についている黒い実、あの実はムクロジの実です。
 
 昨年の夏に初めてムクロジの実がついている木を見つけました。葉が全部落ちた秋には、薄茶色のオレンジかかった色をした実が枝の先に鈴なりになってついていました。

 地面に落ちた実。柑橘類の皮を砂糖漬けにしたような色をしています。なかには真っ黒の実が入っていました(写真の実は洗った後です。洗う前は、うっすらとした毛がいっぱいついていました。)
今日の採集ムクロジ
中は・・・
まゆの家の庭のウメ
2024/02/23No.233
 生活体験館(まゆの家)の庭には、白梅と紅梅が植えられています。
 紅梅には、カイガラムシの仲間・タマカタカイガラムシがたくさんついていましたが、そっと撤去。今年は樹木本体が元気になるといいなぁと思います。

 雨が降った次の日にそっと近づいたら、素敵なバラのような香りがしました。

(ウメはバラの仲間)
今年の紅梅
春が近づいている芝生
2024/02/03No.232
 小学校1年生の子どもたちと一緒に、「たぬきの糸車」や「昔遊び」をしました。
 順番を待っている間に、芝生広場で休憩。
 「しばふもよくみると緑色になってきているよ。春が近づいているよ。」と話をしてみんなで緑色の芝生を探しました。

 ある子から「ちゃいろの後にあかいところがあって、緑色があるね。」と教えてもらいました。

 じっくり芝生の様子をよく見ているなぁ、と感心しました。
春が近づいている芝生
雪の日の朝
2024/01/24No.231
 本日の朝方から雪が降りました。
 朝9時の文化の森の芝生広場の様子です。

 「シーン」とした森の中、「キリッ」としたような空気感が広がっています。
 
 

 雪の日でも文化の森に勉強に来た1年生の子が、「なんにもないって、いいね。」と、つぶやいていました。
雪の日
冬の森の様子
2024/01/07No.230
 冬の森の中は耳をすますと、トリの鳴き声や、木の葉が落ちる音、風に揺れてカサカサという音などが聴こえることがあります。


 いつも歩く散策路のそばのクワノキも、すっかり葉が落ち丸裸になっていました。その木の枝の間にまるいものがあります。

 トリの巣でしょうか。

 葉がいっぱいついている時には気づかなかった、森の様子。
トリの巣かな?
新収蔵資料の登録作業中
2023/12/22No.229
 黒色と黄色の羽毛の色が特徴的なトラツグミ。とてもきれいな模様です。このあたりでは、留鳥(一年中生息してる)です。

 なかなか姿を見せないそうですが、声は特徴的。
 繁殖期の夜中から朝方にかけて「ヒィーイ」という高い声で、数秒の間隔をあけて繰り返し鳴きます。その鳴き声が不気味に感じられるということで、「鵺(ぬえ)」という妖怪の声と考えられてきました。
 
 
トラツグミのはく製
自然探検発見わくわくクラブ で 「ひっつきむし選手権」を開催しました
2023/11/19No.228
 本日は「自然探検発見わくわくクラブ」の3回目でした。
 秋になるとたくさんの「ひっつきむし」が登場します。散歩をしている人や動物などにくっついて移動する植物のタネの作戦を観察しました。服についても離れないようにする、ひっかかりやトゲ、などの工夫がたくさんあり、植物の戦略に驚きました。

 写真はタネが熟す前のセンダングサ。
 

センダングサ
暖かい日向で
2023/10/22No.227
 旅するチョウの調査に市内に出かけましたが、本日は出会うことはできませんでした。
 
 川沿いに生えているセイタカアワダチソウにとまっていたベニシジミ。
少し翅がくたびれていましたが、ゆっくりゆっくり翅を動かして、日向ぼっこをしているようでした。
ベニシジミ
今年もアサギマダラ
2023/10/15No.226
 文化の森が10月1日で23歳となりました。
 今日は、文化の森の中のカフェが1歳の誕生日。そんな記念日に、文化の森の中でアサギマダラに出会うことができました。


 チャノキの花の蜜を吸う様子。
少し逆光ですが。
クズの近くで出会ったウラナミシジミ
2023/09/15No.225
 文化の森の周辺には、クズが繁茂している場所が多くあります。
 西隣の太郎洞池周辺にもクズが生えていますが、ここで13日に出会ったウラナミシジミです。

 翅の裏の薄茶色の部分には、白い波模様があります。
ウラナミシジミ
蜂屋層の上で
2023/08/27No.224
 蜂屋累層の地層の見えるところに、地層様子の写真を撮りに行きました。
 キチョウも2体、ひらひら飛び回っていましたが、アオスジアゲハも吸水にやって来ていました。

 日差しの強いこの頃、アオスジアゲハのあさぎ色がなんとも涼しげです。
アオスジアゲハ
緑色の実
2023/07/23No.223
 とある植物の写真を撮ろうと、文化の森の森の中を散策していて出会った木の実、ヤマガキです。
 
 秋になるとだいだい色になるカキの実。わたしたちが食べる甘柿よりもずっと小さく、果実の直径は5センチメートル前後です。渋いため、そのまま食べることはできませんが、冬の野鳥のおいしいごはんとなっているようです。

青い実
大人のための植物観察会2023年 1回目
2023/06/03No.222
 大人のための植物観察会の1回目を開催しました。

 今回はお出かけ講座で「みたけの森」のササユリを見に行きました。
 ちょうどササユリは花盛りでした。雨上がりのすっきりとした空気の中、ササユリのよい香りが漂う森の中でした。
ササユリ
カタバミのタネ
2023/05/25No.221
 タンポポの綿毛もひと段落、ブタナの綿毛が真っ盛りの文化の森です。

 森の中を歩くと、ハートの形の葉っぱが3枚付いたカタバミの仲間がたくさん生えています。花も終わり、カタバミもタネをつけ始めました。

 タネを「もみもみ」してみると、熟しているタネは「ぴん」「ぴん」とさやから飛び出してきます。
カタバミのタネ
ヒカゲツツジ群落
2023/03/31No.220
 美濃加茂市の天然記念物に指定されている「山之上のヒカゲツツジ群落」。みのかも健康の森のある高木山とその東側の山之上冨士山で観ることができます。
 山の尾根づたいや岩場などのやせた土地の北斜面に多く生息しています。写真はつつじの小路の途中のヒカゲツツジ。
ヒカゲツツジ
記念物のサクラ
2023/03/30No.219
 例年よりも早い桜前線。美濃加茂のサクラも早くに咲いています。

 山ノ上のサクラ、正眼寺のシダレザクラとも、見頃です。
 写真は正眼寺のシダレザクラです。
 風が吹くと、はらはらと舞う花びらの姿も、美しいです。 
シダレザクラ