森の日記
インターンシップを行いました
2020/08/20No.510
 8月12日から8月16日までの5日間、大学生の2人が、美濃加茂市民ミュージアムでインターンシップを行いました。

 博物館での業務について、広報のためのチラシ発送作業といった事務仕事や、文化の森20周年記念セレモニーの用意など様々な業務を体験しました。

 インターンシップ期間中は施設が休館中であったため、まゆの家の清掃もお手伝いしました。畳を上げてほこりを掃いたり、畳を風通しのよいところへ移動させ干したりしました。

学生さんは二人とも美濃加茂市内の小学校の卒業生で、文化の森は学校活用で何度も来館していたそうです。

文化の森の思い出について聞くと、「まゆの家でお茶の体験をしたことや、なべやきをしたことを覚えています」、「小学校から歩いて文化の森へ行っていたことをよく覚えています」、「昔あそびで、竹馬や竹ぼっくりで遊んだこと、ぶんぶんごまを作ったことを思い出しました」と、色々とお話を聞く中で記憶を掘り起こしてくれました。
湿気が溜まった畳を上げて、風通しをします
畳の上に、展示物を設置し直しています。
歴史資料「明智光秀書状」がテレビ番組で紹介されます
2020/08/18No.509
お笑い芸人のあばれる君が「世界の何だコレ!?ミステリー 明智光秀」の番組撮影で、文化の森に来てくださいました。

当館所蔵の歴史資料「明智光秀書状 土橋平尉(重治)宛て」から、光秀や足利義昭など歴史を築いた人々に思いを馳せる場面の撮影をされました。

「世界の何だコレ!?ミステリー 明智光秀」は
8月19日(水)19:00からフジテレビにて放送予定です。ぜひご覧ください。
あばれる君が文化の森へ来館されました
番組撮影の様子
番組撮影の様子
【休館中ですが、「やってます」その10】 「まゆの家の座布団をお手入れしました」
2020/08/13No.508
まゆの家でお客様にお使いいただいている昔ながらの座布団。

休館中の今、
そして最高のお洗濯日和だった8月5日。
再開後にお客様を気持ちよくお迎えすることを想像しながら、
まゆの家の座布団をきれいにしました。

まず座布団カバーを外し、昔ながらのニ槽式洗濯機で洗いました。(写真1)
若い世代の皆様は見たことがないかもしれませんが、洗う槽と脱水する槽が分かれている洗濯機。洗い終わったら自分で脱水槽に移す作業が必要ですが、シンプルな作りなので掃除もしやすく、場合によってはかえって使い勝手がよかったりもします。

その後、座布団カバーは物干し竿にかけて干し、また中の座布団も干し、
取り込んだ時にはお日様のにおいがして最高に気持ちのよい座布団になりました。

ていねいに作業をすると、
座布団だけでなく、洗濯をする自分達も気持ち良くなるものです。
「ていねいに暮らす」とはまさにこういうことですね。

再開後には文化の森の
「ていねいな暮らし講座」もチェックしてみてくださいね。


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少し日常が戻って再び開館できるまで、
この休館中、みのかも文化の森は、
次への「力」をたくわえています。
日々「やっている」できごとを、
「森の日記」で随時お伝えしていきます。

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写真1)二槽式洗濯機
作業の様子
気持ちよさそうな座布団たち
博物館実習を行いました
2020/08/04No.507
 7月21日から7月25日までの5日間、博物館の専門職員である学芸員の資格の取得を目指す6名の学生さんたちが、美濃加茂市民ミュージアムで博物館実習を行いました。
 博物館の理念や展覧会の企画と運営、歴史や考古、美術、民俗、自然の各分野の博物館資料の取り扱い、学校活用の実際など、多岐にわたる博物館の業務について、講義を聞いたり、実際に体験したりしました。
 「展示にこめられた思いに気づけるよう、見て考えたいと思った。」「来館者や資料、ミュージアムへの思いを感じた。」「幅広い年代の方が来館されている姿を見て驚いた。」などの声が聞かれました。
実際の展示について、担当学芸員から話を聞く(開催中の展覧会の会場で)。
収蔵資料の状態の確認方法についての話を聞く。
フォレスタくらぶ第1回目を開催しました!
2020/07/15No.506
 7/11(土)には、今年度第一回目のフォレスタくらぶを開催しました。
(フォレスタくらぶは、小学1年生から中学1年生までを対象とした会員制の定期講座です。)

今回の講座は「文化の森は20サイ」。今年の10月に20周年を迎える文化の森を、みんなで楽しくお祝いするための企画をスタートさせました。

 文化の森の館長や学芸員の案内で館内(普段は入れない博物館の裏側も!)を探検し、子どもたち1人1人の「文化の森のおすすめスポット」を決めました。そして、その場所のどんなところが好きなのかをイメージしながら、画用紙に印刷されたカニサイのぬり絵に色を塗り、20頭のサイ(=20サイ)を完成させました。

 20周年のイベントのときには、この「20サイ」が文化の森の館内に出現し、みなさんにおすすめスポットをご紹介します。楽しみにしていてくださいね。
館内を探検し、おすすめの場所を探しています
カニサイに思い思いの色を塗りました
【休館中ですが、「やってます」その⑨】「学習用に使っている民具などの整理」
2020/05/26No.505
文化の森では、小学校3年生 社会科の「古い道具と昔の暮らし」や小学校4年生 社会科「太郎洞池の学習」などで使う民具や子どもたちの体の大きさに合わせて作った道具があります。これらは、開館以来、学習支援ボランティアや市民の皆さんから「子どもたちの勉強に使って」と寄贈いただいたり、作っていただいたりした大切な教材資料です。

休館の時間を利用して、一つひとつ確認をして資料台帳を作るための写真撮影を始めました。

寄贈くださった皆様の気持ちを大切に、どんな道具があるのか、これからの学習活動で活かせるように記録を残していきたいと思います。

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少し日常が戻って再び開館できるまで、この休館中、みのかも文化の森は、
次への「力」をたくわえています。
日々「やっている」できごとを、「森の日記」で随時お伝えしていきます。

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「特設」のスタジオで撮影
撮影を待つ道具たち
【休館中ですが、「やってます」その⑧】「情報コーナー ちょっと更新しました」
2020/05/21No.504
文化の森の情報コーナーには、文化の森が発行した書籍のほか、図書館などにもある図鑑や図書、関係する雑誌などを配架しています。
文化の森の展示をご覧いただいた後、「もう少し深く知りたいな。」と思った時や「ちょっと調べたいな。」という時に、すっと手にとって読んでいただけることを期待しています。

このコーナーの片すみで、ひっそりと「森の道草」を展開しています。足元にある普段は目にとめないような、ちょっとした生き物たちの様子を不定期にご紹介しています。

このたび、久しぶりに更新し、「森の道草とくべつ」として、「チョウの標本の作り方」パネルを掲示しています。
文化の森で採集したモンシロチョウの展翅(てんし:はねをひろげて、展示室にあるような標本にする仕方)の方法です。

文化の森が開館したら、ぜひご覧いただき、子どもたちにもチャレンジしてもらえたらと思います。

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少し日常が戻って再び開館できるまで、この休館中、みのかも文化の森は、
次への「力」をたくわえています。
日々「やっている」できごとを、「森の日記」で随時お伝えしていきます。

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「森の道草」看板
「森の道草 とくべつ チョウの標本の作り方」パネル掲示
【休館中ですが、「やってます」その⑦】「常設展示室の模様替えに向けて」
2020/05/21No.503
文化の森は、今年2020年の10月1日に20周年を迎えます。20周年のこの機会に、常設展示室の展示の「模様替え」を行う予定でいます。

この休館の期間を利用して、「模様替え」の準備を進めています。
自然史の分野では、「文化の森の草花」のコーナーを変更する予定。
標本箱は縦にしようか、横にしようか、どんな資料を展示しようか、誰もいない常設展示室で、考えています。

お披露目は10月1日の予定です。

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少し日常が戻って再び開館できるまで、この休館中、みのかも文化の森は、
次への「力」をたくわえています。
日々「やっている」できごとを、「森の日記」で随時お伝えしていきます。

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これまでの展示
ただいま検討中
【休館中ですが、「やってます」その⑥】「市内の円空の足跡を調べる」
2020/05/20No.502
美濃加茂市には各地に円空仏が伝わっています。現在、当館にその一部が寄託(所有者が博物館に美術品の貸し出しをすること)され、収蔵庫において保管されていますが、その一つに「馬頭観音菩薩立像(ばとうかんのんぼさつりゅうぞう)」があります。豊かな頬にこぼれんばかりの笑顔をたたえる、円空壮年の清々しさが感じられる像です。今回はこの像にゆかりのある場所、三和町下廿屋の観音洞円空窟(かんのんぼらえんくうくつ)の現状の確認と調査に訪れました。
 公道から5分ほど、小川のせせらぎに心を洗われながら山道を進んでいくと、大きな岩壁に空いた洞穴があります。ここは、円空が修行したと言われている場所で、左上方に突き出た岩肌の上に建つ祠に、この像がお祀りされていました。
 その祠の棟札には、この馬頭観音菩薩立像が、寛文11(1671)年の春に造像されたとあります。全国各地に数多く残る円空仏とはいえ、意外なことにも制作年代が推定できる例は珍しく、年齢ごとの作風を考える上でも非常に貴重です。
また展示会などで、その美しい姿をみなさんにご覧いただける日を楽しみにしています。

この岩壁をよく見てみると、全体的に表面が平らで滑らかなことに気づきます。これは鏡肌(かがみはだ)と呼ばれる非常に珍しい自然現象です。チャート層のような堅い岩石が強い力で押されて断層として動いたときに、両側の岩石が互いにこすられて磨かれることで、このような鏡のように光沢のある研磨面が作られるといいます。そんな珍しい表面も、知らないと見過ごしてしまいそうですね。
 まだまだ知られていないたくさんの美濃加茂市の魅力。これからもみなさんに様々なかたちでお伝えしていきます。

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少し日常が戻って再び開館できるまで、この休館中、みのかも文化の森は、
次への「力」をたくわえています。
日々「やっている」できごとを、「森の日記」で随時お伝えしていきます。

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円空窟外観
円空作「馬頭観音立像」が祀られていた祠
円空窟の滑らかな岩肌
冊子『朗読のまち・美濃加茂』を発行しました!近日販売開始!
2020/05/19No.501
美濃加茂市は、「朗読のまち」と言われ、市民の朗読活動が盛んにおこなわれています。
それは、1996(平成8)年の第3回坪内逍遙大賞に女優の加藤道子さんが選ばれたことが
きっかけです。加藤さんによる講座により市民の朗読への関心が高まりました。
講座はその後、自主的団体「みのかも「声のドラマ」の会」に引き継がれ、講座やフェス
ティバルの開催など充実した活動を進めています。
 2000年のみのかも文化の森のオープンにともなって自由なスタイルで朗読を楽しむ人が
増えてきていますが、自己表現だけに留まらず、「みのかも「声のドラマ」の会は、
市内の学校に出向いて、朗読公演や当館に来館した子どもたちへの朗読
指導など、地域で朗読の楽しさを広める活動のほか、文化交流協定を結ぶ早稲田大学関係
での東京公演も開催しています。また、当館で朗読活動をされた市外の方々が、地元での活動
へとつなげるなど、朗読のまち・美濃加茂の活動は、広く各地域へとひろがりを見せています。

 このたび、美濃加茂市がどのように朗読が盛んなまちとなっていったか、また、
加藤さんへの授賞から現在までの様々な朗読活動をとおしてのコメントや思いを、
関係するみなさまから寄せていただき、今後のさらなる発展につないでいくための
冊子を作成、発行いたしました。
 お一人でも多くの方に手に取っていただき、朗読のまち・美濃加茂を知っていた
だくきっかけとなることを願っています。

ただいま休館中の当館ですが、少し日常が戻って再びミュージアムショップでの
販売ができるようになりましたら、トップページの「お知らせ」欄にてご案内
いたします。

発行日  2020(令和2)年3月20日
判型   A5判 60p
販売価格 一冊 300円
販売場所 みのかも文化の森 ミュージアムショップ
 
朗読のまち・美濃加茂
【休館中ですが、「やってます」その⑤】「学校の授業の再開に向けて」
2020/05/19No.500
みのかも文化の森では、2000年の開館当初から、地域博物館である文化の森の
「人・もの・こと・場」をいかし、学校の年間指導計画に位置付いた学習活動を
行う博学連携事業に力を入れています。
市内の小学生は、必ず1年に1~3回は学校活用として文化の森を訪れることが
年間スケジュールの中に組み込まれており、2019年度は、保育園児、中学生も
合わせて約8000人(延べ人数)の児童生徒が文化の森で学習しています。
学校活用を専門に担当する学習係は、通常なら、この時期は文化の森で毎日の
ように子どもたちと一緒に活動しているところですが、現在、文化の森は休館中、
学校も臨時休業中の為、残念ながら学校活用もお休み中です。
そこで、学習係は今、休業明けの学校の授業でご利用いただけるような貸し出し
キットの作成や、学校活用が再開された際に、新学習指導要領(今年度より全面
実施)に基づいて文化の森での活用を進めていくための教材研究に取り組んで
います。
今回は、その様子を少しご紹介します。



写真①6年生 社会科「縄文のむらから古墳のくにへ」

休館に伴い、常設展示室にある土器(美濃加茂市内からの出土品)を観察しながら
学習することができない6年生の児童に向けて、本物の土器の貸し出しを考えて
います。
考古担当の学芸員とともに、特徴を捉えやすい土器片の選定や、観察しやすい方法
を研究しています。
文化の森が再開された暁には、ぜひ展示室の土器も見に来てください。教科書の中
では遠くの場所の話だった「歴史」を身近なものとして感じることができますよ。



②3年生 社会科「わたしのまち みんなのまち」
私たちの住む美濃加茂市には、どのような特徴があるのでしょうか。
新学習指導要領において、学習することとして挙げられている市の地形や土地利用
の様子、交通の広がりや公共施設の場所と働きなどが
目で見てわかるための資料を作成中です。
 近所を散歩される際には、みなさんの家や学校の周りに多いもの、少ないものは
どんなものなのか、少し目を向けてみてくださいね。



③3年生 理科「チョウを育てよう」「こん虫のかんさつ」

文化の森には、教科書にとりあげられているモンシロチョウはもちろんのこと、他
にも様々な種類のチョウをふくむ昆虫の標本を、数多く所蔵しています。
 その中から、地域の特徴的なチョウや、昆虫の体のつくりがよくわかる標本を学
芸員が厳選し、貸し出せるよう準備をしています。
 標本でみた昆虫を、ぜひ自分たちでも見つけてみてください。

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少し日常が戻って再び開館できるまで、この休館中、みのかも文化の森は、
次への「力」をたくわえています。
日々「やっている」できごとを、「森の日記」で随時お伝えしていきます。

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①6年生 社会科「縄文のむらから古墳のくにへ」
②3年生 社会科「わたしのまち みんなのまち」
③3年生 理科「チョウを育てよう」「こん虫のかんさつ」
【休館中ですが、「やってます」その④】「収蔵美術品の写真撮影」
2020/05/10No.499
美濃加茂市民ミュージアムでは、1500点を超える美術工芸作品を収蔵しています。

美術担当の学芸員は作品を収蔵すると、それら一つ一つについて作品名、作家名、
サイズ、技法、制作年などを記したカードの台帳を作って管理をします。
その台帳にはすべて写真を貼っておく必要があるため、その写真撮影も
主に学芸員が行っています。

今日は昨年度、寄贈を受けました堀江良一さんの版画の写真撮影を行いました。

実はここ数年の間、美濃加茂市民ミュージアムでは日本の現代版画のコレクション
が充実してきています。作家や所蔵家の皆様から寄贈を受け、昨年度だけでも
版画の収蔵品は196点増えました。

いつか、この版画たちを展示室でお披露目できる日が来ることを楽しみにしながら
休館の期間中、こうした整理作業をこつこつと進めています。


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少し日常が戻って再び開館できるまで、この休館中、みのかも文化の森は、
次への「力」をたくわえています。
日々「やっている」できごとを、「森の日記」で随時お伝えしていきます。

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撮影中
堀江良一さんの版画
【休館中ですが、「やってます」その③】「展覧会は開催延期になりましたが・・・」
2020/04/28No.498
4月25日(土)から始まるはずだった「楽しくなる古文書展」。
残念ながら予定の会期での展示ができないことになりました。
日をあらためて開催する予定です(決まり次第お知らせします)。

休館中ですが開催に向けていろいろ準備を続けてきました。
古文書に書かれた文字を読み解くヒントのツール
「古文書つみきパズル(明智光秀の巻①)」の試作品です。

難解な文字も少し読んでみたくなる、
そんな思いで手作りしたスタッフ渾身の「作品」です。
ちなみに「上意馳走」(じょういちそう)とは、
天正10年6月に明智光秀が紀伊の土橋重治に出した書状の言葉からピックアップ。
目上の人(ここでは当時の将軍・足利義昭)に力を尽くすという意味です。

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少し日常が戻って再び開館できるまで、この休館中、みのかも文化の森は、
次への「力」をたくわえています。
日々「やっている」できごとを、「森の日記」で随時お伝えしていきます。

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古文書つみきパズル(明智光秀の巻①)試作品
古文書つみきパズル(明智光秀の巻①)試作品
古文書つみきパズル(明智光秀の巻①)試作品
【休館中ですが、「やってます」その②】「石臼を直す」
2020/04/28No.497
かつてはどの家にもあった道具・石臼(いしうす)。
いろいろな穀物を粉末に挽く(ひく)ために使われました。

みのかも文化の森では、
貴重な道具として文化の森では数点収蔵しているほか、
学校の子どもたちが来館して行う小学校3年生の社会科
「道具とくらしのうつりかわり」の授業でも使用しています。

ボランティアのみなさんに指導いただきながら、子どもたちは実際に興味しんしんで
石臼をまわし、大豆が挽かれ出てくる「きな粉」に歓声を上げます。
そして体験とともに道具に詰まった人の知恵を知ります。

使い込まれて摩耗が進んできたため、このほど石臼の上臼と下臼の擦り合う面の
「目立て」を行いました。
特殊な工具と工法でよみがえりました。
再びみなさんに使っていただけるようお待ちしています。

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少し日常が戻って再び開館できるまで、この休館中、みのかも文化の森は、
次への「力」をたくわえています。
日々「やっている」できごとを、「森の日記」で随時お伝えしていきます。

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石臼(いしうす)
学習の様子
よみがえった石臼
よみがった石臼
【休館中ですが、「やってます」その①】「森とともにゆるやかに」
2020/04/21No.496
当館にお越しいただくと正面玄関手前(正面玄関に向かって左方向側)に
文化の森の大きな看板があるのをご存知でしょうか。

この看板が、この春リニューアルしました!
思わず心がほっこりするかわいいイラストとともに
文化の森の想いや願いがつまった看板になりました。

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~森と ともに ゆるやかに~

時間がせわしなく過ぎるこの時代に

さわやかな森の空気を感じながら

学ぶこと 遊ぶこと 何かを表現すること。

日常にちょっぴりの豊かさをえられる場所。

みのかも文化の森は そんな場所として

ゆるやかにあり続けたいと願っています。

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少し日常が戻って再び開館できるまで、この休館中、みのかも文化の森は、
次への「力」をたくわえています。
日々「やっている」できごとを、「森の日記」で随時お伝えしていきます。

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新しくなった看板
新しくなった看板
開館20周年記念マーク作成の第2回ワークショップを開催しました!
2019/12/25No.495
先週開催されたワークショップで、グラフィックデザイナーのzoomic森美佳さんからロゴマークの作成ポイントを教えて頂いた参加学生3名は、「みのかも文化の森開館20周年記念ロゴマーク」のデザイン案をお持ちくださいました。

今回は、お一人ずつデザイン案とそのデザインにした理由を発表して頂きました。
みなさんのロゴマークからは、文化の森をイメージしながら想いや願いを形にしてくださったことが、とてもよく伝わってきました。また、どのデザインにもそれぞれの個性が表現されていました。

「文化の森には自然がたくさんあるので、森の緑と空の青をメインカラーにした」
「20年という時の流れと、この先も続いていく未来を表現するため、流れるような曲線をデザインした」
「文化の森での学びによる発見をイメージして電球をモチーフにした」
「文化の森の建物を上から見たシルエットをデザインし、一目で文化の森であることを表現した」
など、そこにはデザインに興味がある学生さんならではのしっかりしたコンセプトがありました。

デザイナーの森さんからは「電球や建物の形という具体的なモノをモチーフとしてマークにするのか、イメージする線や図形など抽象的なモノをマークにするかは、クライアントの希望に添うことが第一条件」「シンプルであること」「実際にチラシや名刺に落とし込んで検証することが重要」と、アドバイスを頂きました。

今後、参加者のみなさんに提出して頂いたデザイン案を基に文化の森でロゴマークを作成し、3月上旬には完成したロゴマークを発表する予定です。また、このロゴマークは2020年度の文化の森のポスターやチラシに使っていきます。

今回、ワークショップに参加してくださったみなさん、そして講師としてロゴマーク作成についての講義とアドバイスをしてくださった森さん、本当にありがとうございました。
第2回ワークショップの様子
開館20周年記念マーク作成のワークショップを開催しました!
2019/12/20No.494
みのかも文化の森は2000年10月に開館し、来年10月で20才を迎えます。
そこで20周年記念マークを作成したいと考え、この度、美濃加茂市出身で現在は岐阜市を拠点にグラフィックデザイナーとして活躍されているzoomic森美佳さんを講師にお招きしワークショップを開催しました。
[ワークショップ全2回/第1回:12/15(日)・第2回:12/22(日)]


参加してくださったのは、デザインやイラストに興味がある美濃加茂高校と多治見西高校の2年生の学生3名で、デザイナーとして日々お仕事をされている森さんの話に真剣に耳を傾けていました。
森さんは、現在の「みのかも文化の森」のロゴマークを制作してくださったデザイナーさんで、当時そのロゴを制作するにあたり、クライアントである文化の森職員からロゴに込める想いや願いをヒアリングし、それを自身で文字に書き、その上で手描きのラフを何十点も描き、そしてクライアントに複数のデザイン案を提示、再びクライアントの意見を聞いて修正する、という作業を繰り返し、ようやくクライアントも自身も納得のいくロゴマークが完成した、という話をしてくださいました。

参加者からは、「1つのロゴマークを完成させるまでにこんなにたくさんの案を作っていることに驚いた」という声があがりました。


森さんからロゴマークを作成する際のポイントを教えていただき、次回のワークショップまでに、各自手描きのロゴマーク案とそのデザインにした理由を書き添えて提出していただきます。
次回12/22(日)のワークショップでは、どんなロゴマークが集まるかとても楽しみです!
ワークショップの様子
ワークショップの様子
第35回津田左右吉賞の受賞者が決定しました
2019/11/17No.493
美濃加茂市下米田町にある津田左右吉博士記念館で11月9日、小・中学生の作文コンクール「第35回津田左右吉賞」の受賞者が決定し、受賞者の表彰式と記念公演会が行われました。

津田左右吉賞は、美濃加茂市出身で日本を代表する歴史、思想史研究者である津田左右吉博士の業績を長く顕彰するとともに、児童・生徒の自由な発想や、夢を育てることを目的として津田左右吉博士顕彰会(佐合隆治会長)が、毎年作文を募集し表彰を行っているものです。

今年は、「夢」「津田左右吉博士」を題材にした作品を募集した結果、市内をはじめ岐阜県下から小学校5・6年生の部:410点、中学生の部:106点、計516点の応募がありました。

表彰式では、入賞者11人に表彰状を贈った後、最優秀賞の受賞者2名による作文の発表が行われました。
小学校5・6年生の部 谷口文芽さん(美濃加茂市立古井小学校5年)は、図書館司書になりたいこと、中学生の部 草間日菜さん(多治見市立北稜中学校2年)からは、看護師をめざしているという夢が語られました。発表が終わると、会場の参加者からは、大きな拍手が送られました。

表彰式の後には、みのかも「声のドラマ」会の皆様による「津田左右吉博士」の幼少期を題材とした朗読記念公演が行われました。

なお、受賞者は以下のとおりです。

<小学校5・6年生の部>
最優秀賞 美濃加茂市立古井小学校5年  谷口 文芽さん
優秀賞  揖斐川町立谷汲小学校6年   浅野 麻美さん
優秀賞  美濃加茂市立山手小学校5年  村雲 柚空さん
佳作   美濃加茂市立太田小学校5年  渡邉 拓海さん
佳作   美濃加茂市立加茂野小学校6年 高井 蓮さん
佳作   美濃加茂市立山手小学校6年  齋藤 里緒さん
<中学生の部>
最優秀賞 多治見市立北陵中学校2年   草間 日菜さん
優秀賞  美濃加茂市立西中学校1年   鈴木 和さん
優秀賞  川辺町立川辺中学校3年    大角 彩流さん
佳作   美濃加茂市富加町中学校組合立双葉中学校2年  山田 菜緒さん
佳作   川辺町立川辺中学校2年    脇本 亜柚夢さん

※写真上段:小学校5・6年生の部 最優秀賞 谷口さん
   下段:中学生の部      最優秀賞 草間さん
小学校5・6年生の部 最優秀賞
中学生の部最優秀賞
第10回「木立に響く逍遙」開催しました
2019/11/17No.492
10月17日(木)にみのかも文化の森にて、第10回「木立に響く逍遙」を開催しました。

美濃加茂市が生んだ日本近代文学の先駆者で、日本で初めてシェイクスピア全作品を日本で初めて翻訳したことでも広く知られる坪内逍遙。また、戯曲、史劇、舞踏作品を執筆したり、児童劇を制作するなど、新しい国劇を生み出しています。こうした逍遥の文学作品と和の古典芸能の融合により、新しい世界観を再構築するねらいで2010年から本企画がスタートし、今回で10回目となりました。

今年度は、これまでの「木立に響く逍遙」に最多でご出演いただいている邦楽囃子笛方の福原徹氏と数多くのCM曲を手掛けるピアニストの中川俊郎(としお)氏による、和と洋の音楽のコラボレーションをお届けしました。

記念すべき第10回目のために書き下ろされた委嘱曲「森を往く逍遙」から始まり、第一部では、企画・実行委員会代表である早稲田大学演劇博物館招聘研究員である濱口久仁子氏と福原氏によるこれまでの公演を振り返るトークと、生前の逍遙博士の映像や朗読の音声をお届けしました。
第二部は、中川俊郎氏と福原氏のソロとセッションを織り交ぜた古典からオリジナル曲までバラエティーに富んだ作品をご演奏いただきました。

ライトアップされた夜の森をバックにしたエントランスホールに響くピアノと笛の美しい音色の世界を、観客の皆様にお楽しみいただきました。

また、今回10回目を記念して、リーフレット「これまでの10年とこれから」を作成し、プログラムとともに観客の皆様に配布しました。

なお、この事業は、「公益財団法人せきしん地域振興協力基金」の助成を受けています。
木立演奏
リーフレット
第12回早稲田大学・美濃加茂市文化交流事業 学生演劇公演「ソネット」上演
2019/11/17No.491
9月14日(土)、15日(日)にみのかも文化の森にて 早稲田大学演劇サークル 劇団あはひ による演劇「ソネット」を上演しました。

本企画は、早稲田大学文学部創設に尽力し、演劇・舞台芸術の発展に多大な貢献をした坪内逍遥の生誕地が美濃加茂市であることから、2008年から実施しており、今回で12回目を迎えます。

これまで、エントランスホール、森などを舞台として上演してきましたが、今年度は、初めて「生活体験館」を会場とし、シェイクスピア全作の翻訳を行った坪内逍遙に関連して、シェイクスピア作「ソネット」を題材として、演劇を作り上げました。

劇団あはひの皆様は、9月10日(火)に美濃加茂入りし、市内の逍遙ゆかりの地を巡ったり、加茂高演劇部の皆様とワークショップをしたりするなど、地域の方々と交流を深めながら、稽古を重ねて本番を迎えました。

養蚕農家を再現した古民家と周りをとり囲む森が醸し出す場の雰囲気と、芝居の世界観が融合し、文化の森という場が活かされたすばらしい舞台となりました。

ご来場いただいた皆様にとっても、舞台をお楽しみいただきながら、様々な思いを巡らす特別なお時間となったようです。

早稲田大学Webサイトにおいて、詳しくご紹介いただいておりますので、ぜひご覧ください。
市内巡り
加茂高WS
ソネットシーン
アフタートーク